愛とは、名残俺様社長の初恋相手が帰国した。その代わりに、妊娠中の妻は誰にも告げずに姿を消すことになる。
彼女がいなくなって一ヶ月目。
男は気に留めず、一日中初恋の相手のご機嫌取りに明け暮れていた。
二ヶ月目。
男の友人たちは賭けを始めた。妻がいつ許しを乞いに戻ってくるかを。
三ヶ月目。
男はようやく焦り始め、部下を使ってU国中を探させた。
しかし、妻に関する情報は見つからない。
それ以来、「早川紬(はやかわ つむぎ)」という名は、帝都の社交界で公然のタブーとなった。
だが誰も知らない。毎晩深夜になると、男が狂おしいほど彼女を想っていることを。